こんにちは、医局員Kです。 こちらのブログには初めて投稿致します。 今回は2019/3/4-3/6にタイのバンコクで開催されましたInternational Workshop 2019 "Perfect Dissection-Elucidating Anatomy in the Pelvic Space"にK教授にお誘い頂き、5, 6日の2日間に参加して参りました。 この国際ワークショップは婦人科手術に必要な骨盤解剖をエキスパートの先生のレクチャーとライブサージャリー、そしてキャダバートレーニングで学ぶというものです。 日本からも数多くの御高名な先生方が参加されておりました。 ~5日~ 午前中はライブサージャリーで、子宮体癌のstaging laparotomyの症例でした。 左後腹膜鏡下傍大動脈リンパ節郭清+腹腔鏡下準広汎子宮全摘+両側付属器切除+骨盤リンパ節郭清でした。 非常にスピーディかつ正確で、でエネルギーデバイスの使い方も変わっており、まさに❝匠の技❞でした。 とても真似出来るものではありませんが、刺激的でした。 午後からはレクチャーでした。 正直、英語の講義は辛かったですが、内容は興味深いものでした。 ~6日~ この日がこのワークショップの目玉となるキャダバートレーニングです。 キャダバートレーニングは献体で実際の手術操作の練習をするものです。 広汎子宮全摘を想定して、骨盤内の血管系や神経系の走行を剥き出しにしていきます。 医学部の解剖実習依頼に献体に触れましたが、タイの献体は❝秘伝のタレ❞によって組織が柔らかく処理されているそうです。 お昼休憩をはさんで5時間半、あっという間でした。 普段は見ることない血管や神経の走行を確認し、普段の手術で「ここはあぶない!」と言われていた理由を確認出来ました。 まだまだやりたりない中で終わってしまったため、機会があれば、また是非やりたいと思いました。 キャダバートレーニングは参加人数が限られていましたが、K教授が小生に譲っていただき、大変貴重な経験をすることが出来ました。 帰国した足でそのまま外来を終えて、この報告を書いています。 この経験を明日からの臨床に還元...