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第28回ヨーロッパ婦人科内視鏡学会〜テッサロニキ〜

またまた最強勢力の台風が上陸して日本は大変ですね。
こんにちは、医局員のKです。
今回は標題の学会参加報告です。

令和1106日〜9日にギリシャのテッサロニキで開催されたヨーロッパ婦人科内視鏡学会に参加して参りました。


本学会では、世界の手術をリードするヨーロッパの婦人科医が一同に会し、良性悪性を問わず、色々な演題が発表されています。
K教授より「世界と闘える外科医になれ!」と熱いお言葉を頂き、参加した次第です。

今まで国際学会はISSTDに参加したのみだったので、英語のヒアリングで疲れていましたが、動画を主体とする本学会は多少英語が分からなくても、「目で見て分かる」と言う点で分かりやすかったかなと思います。






TLHLMの術式や手術器具も千差万別であり、vNOTESdaVinci SP systemなどのより低侵襲化を図る試みや日本では馴染みのない器具やロボット手術システムの紹介、卵巣癌や進行癌に対するMISの取り組みと興味の尽きない内容が目白押しでした。






そんな中、今回の目玉はなんと言ってもLive Surgeryでした。





ヨーロッパの匠達の手術が同時中継されます。
子宮脱に対するLSC、頸癌IB1期に対するTLRH+SLNB、体癌IAG1に対するTLH+BSO+SLNB、内膜症に対する深部病巣切除+直腸合併切除などなど…4つの手術が同時進行するので、着いていくのが大変でしたが、どのドクターも手技が素早く無駄がなく、ほとんど出血していませんでした。
一例、内膜症性嚢胞として手術開始され、内腔にpapillary tumorを認めた症例があり、術前にあまりMRIなどを撮らない海外事情も伺えました。





企業展示では、日本にない手術器具がずらりと並んでおり、日本では埼玉に1台しかないロボット手術システムも体験し、貴重な経験となりました。



8時から夕方18時頃までみっちりでしたが、あっという間の4日間でした。





夜は日本から参加されているご高明な先生方との食事会があり、楽しい交流の場となりました。







来年はリスボンで開催されますが、来年はoral video sessionacceptされるように努力し、是非参加したいと思いギリシャから帰国しました。



日々の診療とリサーチへのいいモチベーションとなる学会でした。
お誘い頂いたK教授、学会期間中の日常業務を担って頂いたT教授をはじめとする医局員の皆様方にお礼申し上げます。
ありがとうございました。

それではまたごきげんよう。